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発達検査とその結果

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気付いたら、2カ月以上放置していたこのブログ。
なんでって、問題なく平穏に過ごせているせいで、ネタがないんだよ(汗)

でもこれ、アリガタイことなのよね



…という日常のことはひとまず横へおいといて。
「義務教育終了」を直前にして、若は発達検査を受けた。
おそらく、今後は何かしら不具合が出ないと受けることはないかなー、という。

で、この検査結果を今日、聞いてきた。
え~…私はチョイチョイ、ココで「発達検査の『数字(スコア)』に惑わされるな!」とお伝えしている。ガッツリ考えるべきは「中味」…………
ってことで、今回書面にスコアも表記されているが、チラ見で終了なんでこの記事ではスコアには言及しない(情緒支援学級ということで察してください)。
1歳7ヶ月で自閉症と正式診断された若、これまで各種さまざまな発達検査を受けている。
…ので、今回の内容もある意味「おおおぉ~、これぞ『若』やなあぁ~」で、ある。
まあ、特性再確認みたいな?(笑)

ただ、今回違いが出たのが、全検査IQと、各6分野のIQがフラットになっていたこと。
だが、これにはデカイ落とし穴があって、6分野をさらに細かくした「下位検査」になると、上下で倍ほどスコアが違うという「えぐい凸凹」には変わりない。
後ほど詳細を書くけど、今回「大きな項目でフラット」になった理由は、下のスコアが上がったこと、コレは「経験値」で全カバー! …が大きな理由。

経験値で全カバーしてるから問題がないかというと、実はそうじゃない。
若の場合「小学校で止まってる知識」がいくつもある。それを「中学生の知識」でなんとなく補ってる……という形。
一番顕著に出たのが「抽象表現への回答」…問題と答えを出すとネタバレになっちゃうんだけど…
ボカした問題をいくつか(正答は出しませんので念のため)
「『切手』を説明してください」
若「手紙を出すときのルールです」←コレは間違いではないけど小学生の答え
先生がもう少し掘り下げて質問したのだけれど「ルール…でしょ?」
これで分かるのは、小学校のときに「生活」という学科で習ったことを「そのまんま覚えて、記憶を上書きしてない」ってこと。

「クレヨンと鉛筆の共通点は?」
若の答え「書くもの、色があるもの」→小学生の答え。超絶具体的
以下、同様に「ざっくり」な分け方が出来なくて、すごい具体的な答えだったそうな。
「『すがすがしい』を説明してください」
若「感情表現の一つです」←間違いではないけど、そういう答えを求めてない(以下、若は感情に関する質問は全て『感情表現の一つです』で済ませる
ここから分かるのは「なんとなく、分かってはいるのだろうけど、自閉特有の0:100思考で、なんとか色々と説明しようとしない。自分が思う『ピッタリフィット!』な表現方法が思いつかないと、こういう感じで答える…『感情』の細かいところが分かってない可能性も」
それでも「中学生~高校生向け」な言葉を説明させると、スラスラ―ッと答えるんだけど、「小学生向け」な言葉の問題になるとダメポ状態という。
これが若の「経験値」ってヤツ。現実と知識が乖離しているというかね。「知識」でカバーしてる部分もデカイらしい。

「視覚優位」は健在で、文章での表現を借りるなら
「耳から聞いた情報を映像的に理解している様子が見られます」
これ、今回新たに「おおぉ?!」となった内容。
今回、聴覚処理の部分がエライこと伸びていた。「耳から聞いた言葉の理解が苦手」というのが特性で、いつも大きく凹になっていた部分なんだけど。
…これね、経験値で「自分で苦手を補う工夫を編み出した」らしい(発達検査の様子から判明)。
聴覚処理の分野に「数唱」というのがある。
ランダムな数字を先生が読みあげて(ケタ数は年齢によって違う)、聞いて覚えて、復唱して、さらに「逆から」復唱するというテストがある。
これメモは取れないんだけど(暗唱だしね)、若、指で机の上に数字を書いていたそうな。
健常児さんなら「えーっと、えーっと、597369だから…逆から読むなら…えー、96…(途中で597369と何度かブツブツつぶやく)……9637……えー…」ってなるのね。
ところが、若はスラスラスラ―ッと、高スコア。
「指で書いた数字」を「映像」としてアタマに入れたらしい?
その様子から「『映像』で暗記してますね」と推測。
↑の抽象表現の色々に関しても「教科書や辞書から読み上げ」みたいな内容も多かったそうな(それが中学・高校の単語をスラスラ説明ってとこ…だがしかし、それが本当に意味分かってるかというと疑問な)。
ただ、残念ながらWiscでは「映像で記憶しているかどうか」を判定できないので、これはあくまでも判定員の先生の「個人的感想」での範疇な。

あと、見本を見て組み立てる積み木パズル、記号を見て横にある集団からその記号があるかないかを判断するもの、については「上のスコアでスケールアウト(判定不能)」。
Wiscでは各分野「IQ160以上」は理論上でないってことなんで、「判定不能」(つまりそれ以上のIQ)。
検査担当の先生が「鳥肌モノでスゴかったですよ」…と言ったレベルにスゴかったらしい(笑)。
支援学級の先生と一緒に問題見せてもらったけど、「これ3秒かからず解いてってるの?」とめちゃくちゃビックリしたよ。
しかも全問正解、迷いなく解いてる……なぜ迷いなしかと言うと「あ、間違った」と思ったら、消しゴム使わずに二重線引いて訂正なんだけど、若、訂正ゼロ……。
若、すげーな(滝汗)

分かってはいたが、
若は

 ・視覚優位
・超絶「具体的思考」


である、ということ。
………うん、もうずっとずっと言われてたことを改めてだ(笑)

今回新たな発見は「言語理解が苦手なところ映像記憶で補ってる」ってことだ!
これは「経験値です」とのこと。
知的に高いところを活かして(?)、自分なりに「うまい方法」を編み出したのでしょう、という判定。

で、高校については「やっていけると思いますよ」と太鼓バーン。
ただし、「空気読む」のは苦手だから(喜怒哀楽は分かるけど)、トラブルがあるのなら、その「細かい感情」ってところになるでしょう、とのこと。
………となると、
リア充(特に恋愛)はかなり難しいぞ(爆笑)。

以上、検査結果でございました。

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